~2007年~2011年のレポート~
震災後の節電の成果
今年の3.11の震災・原発事故以来、電力不足に少しでも協力しようと我が家でも節電をテーマに活動してきました。ここ東海地方は60Hzですので、東北電力、東京電力の50Hz地域に直接貢献は出来る訳ではないのですが、浜松市天竜区には電源開発株式会社が運営している60/50Hz周波数変換施設があり、約30万kW程度ですが50Hz地域に送電することが可能です。ここを通じて間接的ながら応援の一端を考えています。
2011年の成果は、対前年比で;
年間消費電力 9 % 減
年間電力販売金額 28 % 増
前回報告した、年度別データを今回からカレンダーイヤーベースでデータをまとめてみました。2008~2011年までの4年間を俯瞰してみましょう。
一般的には真夏のクーラー使用によるピーク値が問題なのですが、わが家の場合には冬場の電力消費量が断然多いのがわかります。これは床暖房にすべて頼るオール電化の弱点で、ガス・灯油などは全く使わずに、電気だけを熱源に使っており極めて効率が悪いのです。電気はモーター等の電動エネルギー、LED照明等の光エネルギーとして使うのが比較的効率的と言われており、一般家庭の今後のエネルギーは100%電気ではなく、ガス等を併用するハイブリッドシステムのコジェネレーション(Co-Generation)を選択すべきでしょうね。
消費電力と発電量のグラフだけではなかなか分かりにくいので、金額でまとめてみましょう。売る電力より買う電力の方が圧倒的に多いのですが、オール電化の電気料金は時間帯によって単価が違います。これをうまく使うことによってなんとか売り買いの差を少なくなるように努力してみました。
対前年比 2008 2009 2010 2011
売電 26.3% -9.2% -13.8% 27.6%
買電 30.1% 3.8% 2.7% -9.0%
という訳で、2011年は頑張ってみました! そのポイントは、
1)暑さ、寒さを我慢する!
2)特に夏はシャワーで我慢する!
3)昼の電力消費を抑えて、深夜電力を効率的に使う。
4)白熱球、蛍光灯を出来るだけLED電球に替える!
結局こんなところしかないのですが、少なくとも「電灯が手で触れないくらいに「熱い!」」というのはすぐにでも改めるべきだと思うのですが。
それにつけても、こういう時にこそ50/60Hz問題と送配電の問題を話題にしないんだろう。最近のマスコミの報道でも「スマートグリッド」の言葉さえ見えない。なんでこんな情けないことになってしまったんだろう!
エコ生活日記
~ISO14001家庭を目指して~
これまでの30数年間の会社生活で叩き込まれた「ISO14001」すなわち「環境マネージメントシステム」の考え方は、実際の個人生活、家庭でもそのまま通用すると私は考えてきました。これら「環境マネージメント」の構築を目指すスピリットを保ったままリタイアしたので、今でもそのスピリットを生かした「エコ生活」の努力を続けております。多分。
一般の家庭生活での環境側面は 1) 電力、2) 水、3) ガソリンの消費に着目、排出については1) 生活ゴミ、2) 不燃物等粗大ゴミ等があげられますが、これらの状況をコントロールするために一体どれだけの一般家庭で数値化、グラフ化がなされているでしょうか?多分あまりないでしょうね。私は、過去6年間の1) 電力、2) 水、3) ガソリンの消費について月次レベルで報告することが出来ます。特に我家は4年程前からオール電化に切換え、太陽光発電で昼の電力はほぼ自前です。ガス、オイルの消費は無いので管理しやすいこともあります。参考までに昨年度から過去4年間の電力消費のグラフを提示しましょう。
ガソリンについては、妻用と2台所有していますが、過去5年弱満タン法による燃費データを解析しています。
私: 43,500km, 11.07km/L (3,300cc Hybrid)
妻: 28,000km, 11.18km/L (1,300cc Normal Gas)
私のハイブリッド車もプリウスにすれば格段の省エネを実現できる可能性がありそうです。
会社時代は、排出について各部門毎に決められた「エコステーション」と呼ばれる場所でゴミ分別仕分とその重さを毎日計量・表示して各人の意識付けによる総排出量の抑制、オフィスの要所毎に温度計を取り付けエアコン、照明、消費電力それぞれの管理者を決め、これもグラフ化し総量のコントロールを進めてきました。このような細かい企業での活動はなかなか家族には理解されませんがこれからのエネルギー危機に向け家庭単位でも取り組まねばならない問題だと思っています。実は、日本ではお母さんたちよりもお父さんたちの方が省エネについては詳しいのです。
さて、トピックスです。
西日除けアルミシート
私の友人(当然前述の省エネに詳しいお父さんです)から、「アルミ・シート」を利用した遮光の例が報告されました。西日の差す窓に効果的ということで早速我家でも施工してみました。その具体例を報告しましょう。
材料:
1) 「アルミ流し台シート」60cm x 200cm
2) 「スポンジ両面テープ」15mm x 4m西日が差し込む窓は片側のガラス面が46cm x 110cmですので1)のシートでは長手方向に約10cm足りませんが、まぁ実験ということですので「寸足らず」でお許し願います。
このシートは薄いウレタンシートの表面にPETにアルミ蒸着シートを張り付けたものですが、反射面に両面テープを何か所か取り付けガラス面に貼り付けます。この時、ロック金具などの部分を事前にきれいに切り込んでおくとよいでしょう。かなりの「やっつけ仕事」ですが、効果は抜群です。材料の1), 2) 共に100円ショップですので、気軽に出来ますし、ひと夏だけ持ては十分ですので試してみる価値は十分です。
因みに、妻には「みっともない」と不評でした。残念。
不評の原因はこれです。2階の出窓を外から撮ったものです。やはり素人施工の悲しさかタルミが目立ています。いっそ下に表装軸のように重りのバーでもぶら下げた方が良いのかもしれません。皆さんの素晴らしいアイデアを募集します!