2011年6月18日土曜日

愛知県民の森外周尾根<逆コース>

2011/06/14(火):愛知県民の森外周尾根 <逆コース>
前にも報告したように「愛知県民の森外周尾根」の踏破を2011年の目標の一つにしていたのですが、この4月に一応の完成を見ました。ところが、同行のF氏が前回登山の道すがら、こう言いだしたのです。このコースの一番きつい上りである「北尾根」は「下る」のではなく、「登って」こそ完成と言えるのでは?とのややMがかった自虐的提案があり今回チャレンジに至りました。

前回の2011年4月の時計回りのコース(南尾根~西尾根~北尾根~東尾根)では全行程約7.5時間でしたが、今回は約15分程短縮し7時間15分で完成しました。このコースの一番のハイライトである「北尾根」を下るのか、登るのかは時間的に大きな違いだと思っていたのですがトータルでは意外に差が無かったことに驚いています。実際この「北尾根」の登りは喘ぎ喘ぎのかなりハードなものでしたので時間もそれなりに経過していると思ったのですが。もっとも同行F氏が励行している「メトロノームトレーニング法」が今回も功を奏しているらしく常に先行され後塵を拝してしまいました。この「メトロノームトレーニング法」についてはF氏のページでいずれレポートしてもらうようお願いしてみましょう。


愛知県民の森外周尾根逆コースの結果データです。
所要時間:    7時間15分31秒
水平移動距離: 12.812Km
沿面移動距離: 14.70Km
累積標高(+): 2,597m
累積標高(-): 2,612m
誤差:     -15m

この累積高度ですが、前回はそれぞれ(+):2,303m、(-):2,262m、誤差:+41m でしたが、同じコースですがこの差は登り負荷、傾斜の差ではないかと考えます。つまり「喘ぎ喘ぎ」「蛇行」ながらの登りではそれなりのロスが発生していると見るべきなのではというのが私の仮説です。

6:25 自宅出発
7:30 駐車場発(Aキャンプ場からシャクナゲ尾根を経て東尾根へ)
8:35 防火水槽16分岐通過
9:18 東尾根展望台
9:47 東尾根・北尾根分岐通過
10:00 シュートン沢分岐通過
10:46 北尾根展望台通過
10:56 大幸田峠
11:01 防火水槽8通過(これより北尾根にアタック)
11:47 北尾根分岐到着(744mポイント)
12:06 昼食後744mポイント出発
12:19 滝尾根分岐通過
13:08 西尾根・南尾根分岐通過
13:44 南尾根展望台
14:14 不動の滝展望台への分岐通過
14:44 駐車場到着

こうやって振り返ってみると、防火水槽8からの北尾根の登り50分弱はとにかくキツイ!正直喘ぎながらの登りです。やはりこの「北尾根」は登りと下りでは大違いだと思いました。写真も撮ってみましたが、立ちはだかる登りの感じがまったく写し撮れません。

どうやらここは県民の森の正規ルートではなく管理コースのようです。でも以前の荒れ放題の斜面ではなく登山ルートとしての設備はまだですが、手入れが入ったようで下草が刈られで木々も手が入ったように思われます。

この愛知県民の森外周尾根コースは、今回改めて感じましたが、高所恐怖症の人は多分無理です。(笑)特に東尾根と南尾根は私の好きな岩尾根歩きの連続です。一人で登っている時はそんなに感じなかったのですが、若干高所恐怖症気味のF氏の言ですが、私たちの山仲間のM氏とH氏は多分無理でしょう。多分。岩場で次の足場にポンと飛ぶのですが、前には何もないので「飛び込む感じ」がと言われると確かに!と思います。三河の明神山などではこういうところは当然「鎖場」でしょうが、ここはなにもありません。手で岩を掴んでアタック!

因みにここは北尾根に入ってすぐのところですが、とにかく岩場を登ってはすぐ下り、いくつもの偽ピークを越えて登り続けます。

この東尾根から西に進路を取りしばらく行くと、東三河の水瓶といわれる鳳来湖を望むことが出来ます。前回4月に尾根歩きをした時には、水面の際が薄茶色の地肌が見え明らかに貯水量が不足していることが見えました。今回は梅雨入り後とのこともありさすがに地肌は見えませんでしたがまだまだ貯水量が少ないことが読み取れます。このような状況は天竜川水系の水源に恵まれた浜松遠州地区とは比べるにはやや酷のような気もします。大井川水系の静岡中部も水不足には敏感です。

いつものように、GPSログの軌跡に少しポイント毎のメモを入れてみました。SUUNTOの高度計のログですが、モリトピアの駐車場を出発する時にスタートさせるのを忘れてしまい、気がついたのが東尾根展望台。途中からのチャートですがご参考まで。ついでながら万歩計の時間毎のデータを載せます。この万歩計は10分以上連続して歩いたのを「しっかり歩行」としてカウントしますが、山歩きではどうしても途中で足を止めてしまうのでオレンジ色の「しっかり歩行」のグラフが少なくなります。



この愛知県民の森にはガイド地図にも記載されていますが「防火水槽」という記載があちこちに出てきます。これは山火事防止のために天水をドラム缶にためる設備ですが、私たちハイカーにとっては、何番の防火水槽まであともう少しとか、とても良い目印になります。またK200, 300, 400 という風にポイント表示も整備されていて安心です。関係各位のご努力にこの場を借りてお礼を申し上げます。この愛知県民の森ガイド地図は若干モディファイしているらしく正確な地図ではなさそうですが、私が無理やり緯度経度の線を入れたものを参考までに示します。実際の地図とは若干正確さに欠けますが、GPSロガーを利用する時には参考になると思います。


F氏のGPS 機能付きの携帯電話 (Sharp社製 SH011)での「GPSロガー」(スポーツのジャンルにあるアプリです)によるGPSログでの結果地図を見ますと、何か所かで衛星を捕捉出来ずにデータが暴れているのが見えます。データが取れない場合には、前のデータで代用するとか補間するとか、あり得ないデータは棄却するとかアプリのソフトの書き方で何とかなると思うのですが。キャリアさん(AUですね)とメーカーさん(シャープさん)は是非改良のご検討をお願いします!

私は、どの程度の効果があるかは疑問ながら、少しでも衛星が補足しやすいように、リックなどの奥に入れないで、胸ポケットとかに入れるようにしてます。それでも山影に入ったりするエラーはどうしても避けれませんね。

かめの外部記憶」というブログにあった、ペットボトルキャップを三脚にするというアイデアを私もやってみました。  http://homepage.mac.com/kamenoseiji/index.html

 

1/4インチのネジを探すのが意外に大変でした。ネジ¥40、ワッシャー¥4x2枚、ナット¥4で合計¥55です。この「なんちゃって三脚」ですが、実際には水平な場所がなかなか無い山では残念ながらほとんど役に立ちません。テーブルなどの水平が取れている文明の渦中でしか使えません。ペットボトル利用ですから文明中のどっぷり文明。何かの本に書いてありましたが、人間の手が入っているところには必ず直線が目に入るそうです。未開の地に行くと必ずどこかが曲がってる。地平線、水平線も丸い。まぁとりあえず「なんちゃって三脚」を使って撮ってみました。


最近静岡県民の私たちはついつい静岡の山を忘れがちになりますが、私たちの心の山「富幕山」を遠く望むことが出来ました。久しぶりで富幕山と尉ケ峰に行ってみようかなぁ。遠州人の心の山、南尾根から見た「富幕山」の頂上です。マイクロウェーブ回線の中継でしょうか、アンテナが2本確認出来ました。

そうそう、今回「スポーツ酸素」を持って行ってみました。北斜面の登りでゼーゼーと呼吸が乱れがちの時に使ってみましたが「明らかな即効性」を実感出来るまでには至りませんでした。山用品も手掛けている「Iwatani」だし、酸素濃度95%以上とうたっているので間違いは無いとは思いますが、自宅に帰ってから「実験」をしてみました。ローソク等の裸火だとさすがに危険が予測されたので「お線香」を皿の上に載せ、周りに可燃物を排除し、この「スポーツ酸素」を点火した「お線香」に吹きかけてみました。「ポォッ!」と小さな炎が出ましたので、これは空気中の酸素濃度より明らかに濃度が高いことが証明されたことになります。因みに、商品名は「酸素缶」です。事件後、あらためて吸入すると心なしかスッキリするような気がしました。


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