なんだか無茶苦茶疲れました。一夜明けても疲れがとれない。
この計画は昨年10月にやった「尉ケ峰~富幕山 Door to doorツアー」の「第二弾」として三ケ日町只木集落から登り、富幕山~風越峠~尉ケ峰~気賀の国民宿舎に至るコースを走破する予定でした。「でした。」つまり完走していないということです。前日から夜半にかけ西から東海地方では、梅雨の終わりを思わせる結構な雨が降り、明け方には上がるという予報でした。朝天候を見て暑くなりそうだとの判断、水を3.5Lを持って自宅を出発。「Door to door」がテーマですから、当然自宅から徒歩で遠州鉄道小松駅に向かいます。帰りは後述しますが、思いがけず天竜浜名湖線、遠州鉄道のルートではなくバスで金指街道沿いの「百里園前」からの帰路です。
右側の写真が天竜浜名湖線の1両のみのディーゼルカーです。同線の西鹿島駅ホームの隣は遠州鉄道通称赤電が待機中。(左側)
三ケ日から只木集落に向かう途中に「摩訶耶寺(まかやじ)」がありますが、その歴史は平安時代にさかのぼるようです。この近くには「浜名湖湖北五山」と称する平安時代から江戸時代につながる重要文化財の「初山宝林寺」、「龍潭寺」、「大本山方広寺」、「摩訶耶寺」、「大福寺」があります。これらの各寺院、南北朝時代の奥浜名湖の状況などについてはいずれ改めて取り上げて行きたいと思います。また、この三ケ日只木集落は「三ケ日原人」が発見発掘されたところで、今でこそひなびた山里と言った趣ですが、かなり古くから開けた要所であったことがうかがい知れます。
雨上がりの梅雨明け猛暑の中、只木からの登坂は発汗との戦い。ほとんどサウナ状態の高温
過飽和水蒸気の雰囲気の中、汗がとめどもなく流れます。愛知県の岩が多い地層とは異なり、ここ遠州地方の山々の多くは元々古い地層らしく、粘土質の堆積岩でもろく崩れた状態の山道が多いのです。富幕特に只木ルートの道はほとんど砕石状態で、未明までの雨水を含み濡れて滑ります。足元は歩きにくきことおびただし。更に、この只木ルートは沢沿いなので湿気でメガネが曇る程、とにかくサウナ状態です。この登山道にはこれら沢から上がってきた「沢ガニ」がゾロゾロと出てきます。踏みつぶさないようにこれも慎重に。
あまりの発汗のせいか、富幕山頂に立った時にはほとんど食欲がありません。でもこのままでは体力が持たないのでとにかく持参のコンビニソバを食べることにしました。水は3.5L持っていったのですが、ここまでですでに1.5L消費。シャツ、パンツ、帽子、タオルは絞れるほどです。この富幕山の山頂には遠くから見てもよく見える2つのアンテナ塔があります。山頂近くがNTT無線中継所(左側)、一寸下がったところにあるのは中部電力無線中継所(右側)です。ここには一等三角点本点があります。一等にも補点と本点があるようですが、詳しくは「三角点」のページで。
結局、風越峠から尉ケ峰に向け一寸登ったところで、ついに断念。一般道で少々距離はあるものの平坦な道路なのでとにかく奥山に出ることを決断。約7Kmの炎天下の県道68号線でとにかく奥山まで。キジ亭で一息ついたものの、あまりの汗まみれで、奥山バス停近くの公衆トイレ前のベンチで予備の着替えをしてバスにて帰路につきました。
教訓!只木ルートは雨上がり直後は避けるべきです。
7:44 小松駅発
7:57 西鹿島駅着 (小松~西鹿島 ¥230)
8:10 西鹿島駅発 天竜浜名湖線
8:58 三ケ日駅着 (西鹿島~三ケ日 ¥660)
9:00 三ケ日駅出発
9:22 三ケ日バス停前発
10:10 只木集落センター前
10:30 富幕山只木コース入口
11:28 幡教寺跡東屋到着
11:50 同出発
12:17 富幕山山頂着
12:37 同出発
13:26 風越峠着
13:41 風越峠~奥山に向け一般道下山開始
14:55 奥山キジ亭着
16:10 奥山バス停発
16:40 百里園バス停着 (奥山~百里園 ¥520)
17:40 徒歩自宅着
富幕山の神ならびに日本教の信者(?)です。
返信削除「浜名湖湖北五山」紀行を期待してます。
from Goh.
返信削除僕もコメント書いてみます。