2011年6月18日土曜日

愛知県民の森外周尾根<逆コース>

2011/06/14(火):愛知県民の森外周尾根 <逆コース>
前にも報告したように「愛知県民の森外周尾根」の踏破を2011年の目標の一つにしていたのですが、この4月に一応の完成を見ました。ところが、同行のF氏が前回登山の道すがら、こう言いだしたのです。このコースの一番きつい上りである「北尾根」は「下る」のではなく、「登って」こそ完成と言えるのでは?とのややMがかった自虐的提案があり今回チャレンジに至りました。

前回の2011年4月の時計回りのコース(南尾根~西尾根~北尾根~東尾根)では全行程約7.5時間でしたが、今回は約15分程短縮し7時間15分で完成しました。このコースの一番のハイライトである「北尾根」を下るのか、登るのかは時間的に大きな違いだと思っていたのですがトータルでは意外に差が無かったことに驚いています。実際この「北尾根」の登りは喘ぎ喘ぎのかなりハードなものでしたので時間もそれなりに経過していると思ったのですが。もっとも同行F氏が励行している「メトロノームトレーニング法」が今回も功を奏しているらしく常に先行され後塵を拝してしまいました。この「メトロノームトレーニング法」についてはF氏のページでいずれレポートしてもらうようお願いしてみましょう。


愛知県民の森外周尾根逆コースの結果データです。
所要時間:    7時間15分31秒
水平移動距離: 12.812Km
沿面移動距離: 14.70Km
累積標高(+): 2,597m
累積標高(-): 2,612m
誤差:     -15m

この累積高度ですが、前回はそれぞれ(+):2,303m、(-):2,262m、誤差:+41m でしたが、同じコースですがこの差は登り負荷、傾斜の差ではないかと考えます。つまり「喘ぎ喘ぎ」「蛇行」ながらの登りではそれなりのロスが発生していると見るべきなのではというのが私の仮説です。

6:25 自宅出発
7:30 駐車場発(Aキャンプ場からシャクナゲ尾根を経て東尾根へ)
8:35 防火水槽16分岐通過
9:18 東尾根展望台
9:47 東尾根・北尾根分岐通過
10:00 シュートン沢分岐通過
10:46 北尾根展望台通過
10:56 大幸田峠
11:01 防火水槽8通過(これより北尾根にアタック)
11:47 北尾根分岐到着(744mポイント)
12:06 昼食後744mポイント出発
12:19 滝尾根分岐通過
13:08 西尾根・南尾根分岐通過
13:44 南尾根展望台
14:14 不動の滝展望台への分岐通過
14:44 駐車場到着

こうやって振り返ってみると、防火水槽8からの北尾根の登り50分弱はとにかくキツイ!正直喘ぎながらの登りです。やはりこの「北尾根」は登りと下りでは大違いだと思いました。写真も撮ってみましたが、立ちはだかる登りの感じがまったく写し撮れません。

どうやらここは県民の森の正規ルートではなく管理コースのようです。でも以前の荒れ放題の斜面ではなく登山ルートとしての設備はまだですが、手入れが入ったようで下草が刈られで木々も手が入ったように思われます。

この愛知県民の森外周尾根コースは、今回改めて感じましたが、高所恐怖症の人は多分無理です。(笑)特に東尾根と南尾根は私の好きな岩尾根歩きの連続です。一人で登っている時はそんなに感じなかったのですが、若干高所恐怖症気味のF氏の言ですが、私たちの山仲間のM氏とH氏は多分無理でしょう。多分。岩場で次の足場にポンと飛ぶのですが、前には何もないので「飛び込む感じ」がと言われると確かに!と思います。三河の明神山などではこういうところは当然「鎖場」でしょうが、ここはなにもありません。手で岩を掴んでアタック!

因みにここは北尾根に入ってすぐのところですが、とにかく岩場を登ってはすぐ下り、いくつもの偽ピークを越えて登り続けます。

この東尾根から西に進路を取りしばらく行くと、東三河の水瓶といわれる鳳来湖を望むことが出来ます。前回4月に尾根歩きをした時には、水面の際が薄茶色の地肌が見え明らかに貯水量が不足していることが見えました。今回は梅雨入り後とのこともありさすがに地肌は見えませんでしたがまだまだ貯水量が少ないことが読み取れます。このような状況は天竜川水系の水源に恵まれた浜松遠州地区とは比べるにはやや酷のような気もします。大井川水系の静岡中部も水不足には敏感です。

いつものように、GPSログの軌跡に少しポイント毎のメモを入れてみました。SUUNTOの高度計のログですが、モリトピアの駐車場を出発する時にスタートさせるのを忘れてしまい、気がついたのが東尾根展望台。途中からのチャートですがご参考まで。ついでながら万歩計の時間毎のデータを載せます。この万歩計は10分以上連続して歩いたのを「しっかり歩行」としてカウントしますが、山歩きではどうしても途中で足を止めてしまうのでオレンジ色の「しっかり歩行」のグラフが少なくなります。



この愛知県民の森にはガイド地図にも記載されていますが「防火水槽」という記載があちこちに出てきます。これは山火事防止のために天水をドラム缶にためる設備ですが、私たちハイカーにとっては、何番の防火水槽まであともう少しとか、とても良い目印になります。またK200, 300, 400 という風にポイント表示も整備されていて安心です。関係各位のご努力にこの場を借りてお礼を申し上げます。この愛知県民の森ガイド地図は若干モディファイしているらしく正確な地図ではなさそうですが、私が無理やり緯度経度の線を入れたものを参考までに示します。実際の地図とは若干正確さに欠けますが、GPSロガーを利用する時には参考になると思います。


F氏のGPS 機能付きの携帯電話 (Sharp社製 SH011)での「GPSロガー」(スポーツのジャンルにあるアプリです)によるGPSログでの結果地図を見ますと、何か所かで衛星を捕捉出来ずにデータが暴れているのが見えます。データが取れない場合には、前のデータで代用するとか補間するとか、あり得ないデータは棄却するとかアプリのソフトの書き方で何とかなると思うのですが。キャリアさん(AUですね)とメーカーさん(シャープさん)は是非改良のご検討をお願いします!

私は、どの程度の効果があるかは疑問ながら、少しでも衛星が補足しやすいように、リックなどの奥に入れないで、胸ポケットとかに入れるようにしてます。それでも山影に入ったりするエラーはどうしても避けれませんね。

かめの外部記憶」というブログにあった、ペットボトルキャップを三脚にするというアイデアを私もやってみました。  http://homepage.mac.com/kamenoseiji/index.html

 

1/4インチのネジを探すのが意外に大変でした。ネジ¥40、ワッシャー¥4x2枚、ナット¥4で合計¥55です。この「なんちゃって三脚」ですが、実際には水平な場所がなかなか無い山では残念ながらほとんど役に立ちません。テーブルなどの水平が取れている文明の渦中でしか使えません。ペットボトル利用ですから文明中のどっぷり文明。何かの本に書いてありましたが、人間の手が入っているところには必ず直線が目に入るそうです。未開の地に行くと必ずどこかが曲がってる。地平線、水平線も丸い。まぁとりあえず「なんちゃって三脚」を使って撮ってみました。


最近静岡県民の私たちはついつい静岡の山を忘れがちになりますが、私たちの心の山「富幕山」を遠く望むことが出来ました。久しぶりで富幕山と尉ケ峰に行ってみようかなぁ。遠州人の心の山、南尾根から見た「富幕山」の頂上です。マイクロウェーブ回線の中継でしょうか、アンテナが2本確認出来ました。

そうそう、今回「スポーツ酸素」を持って行ってみました。北斜面の登りでゼーゼーと呼吸が乱れがちの時に使ってみましたが「明らかな即効性」を実感出来るまでには至りませんでした。山用品も手掛けている「Iwatani」だし、酸素濃度95%以上とうたっているので間違いは無いとは思いますが、自宅に帰ってから「実験」をしてみました。ローソク等の裸火だとさすがに危険が予測されたので「お線香」を皿の上に載せ、周りに可燃物を排除し、この「スポーツ酸素」を点火した「お線香」に吹きかけてみました。「ポォッ!」と小さな炎が出ましたので、これは空気中の酸素濃度より明らかに濃度が高いことが証明されたことになります。因みに、商品名は「酸素缶」です。事件後、あらためて吸入すると心なしかスッキリするような気がしました。


2011年5月28日土曜日

宇連山への棚山からのアプローチ(裏宇連山)

2011/05/08(日): 宇連山(929m)への棚山からのアプローチ w/ F氏・H氏・M氏

久しぶりにF氏・H氏・M氏を交えた4人での宇連山(929m)です。今回は通常の愛知県民の森からのアプローチでは面白くないとの意見がありR257を長篠で県道32号線を経て鳳来寺山を右に見て海老川を北上、新城市川売 (かおれ) 集落を目指します。この川売は梅で有名なところです。
この川売集落を過ぎ林道棚山線に入るが一応舗装されているもののかなり荒れており、所々落石などもあり道路に散らばっているので注意しながら進む。林道終点はゲートが閉まってこの先車では進めない。荒れた作業小屋がありその手前に車5台ほどが駐車可能なスペースがある。


このゲート脇に、案内板があるがそこから棚山高原に向かう登山道を入っていく。かつではこの棚山高原にバンガロー村のようなものがあったのだろうがすべて荒れており崩壊寸前。


更に進むと鳳来寺山分岐の先に「瀬戸岩」がある。棚山高原の南西端が鋭い崖になっており、突き出した岩から玖老勢方向の集落が一望できる。鳳来寺山の「鷹打ち場」のような岩の突先であるが、ここも高所恐怖症の方々はご注意。


この瀬戸岩を過ぎ、進路を北東に取り宇連山を目指す。途中棚山山頂があるはずだが、760mポイントが棚山だと思うのだが、758mポイント付近に「ここが棚山山頂」のサインがあったりで判然としない。愛知県民の森からのアプローチの「棚山分岐」に近付くにつれ登りが急になっていく。宇連山頂はいつもの通りだが、下山は宇連山山頂の北側をぐるりと巻くような形で別ロートを下ったが、こちらはあっけないほど平坦な下り道でした。


9:13 ゲート前駐車場発
10:00 瀬戸岩
12:08 棚山分岐
12:26 宇連山山頂
12:52 山頂発
14:07 駐車場着
総経過時間4:55、水平移動距離 10.0Km

カシミール3Dの25,000分の1の地図で見るともう少し全体像がわかるでしょうか。


例によってSUUNTOとGPSのログデータから起こした、時刻対高度のグラフです。


最後に歩数計のデータです。

愛知県民の森外周尾根踏破!

2011/04/22(金): 愛知県民の森外周尾根踏破!  w/ F氏

以前のブログにも書きましたが、私は「愛知県民の森」をよく歩いております。何度も俳諧しているうちに、徐々にここの全貌が見えてきました。加えて、公園内に設置してある案内図、管理事務棟で配布しているガイドマップなどの情報収集が充実し、この「愛知県民の森」の外周尾根を踏破することを今年の目標のひとつにしてきました。実は、これまでも何度か途中ギブアップしてきたのですが、その大きな理由は「時間」です。外周踏破となると約7~8時間を要することになるので、季節によっては日没が迫り、タイムアップとなることが何度かありました。山の夕暮れは早いし、特に一人で山に入っている時には、午後の日が陰る頃は結構心細いものです。今回は春先の早朝から動き始めようと計画しておりましたが、いざ決行となると、なかなか天候に恵まれません。何度かのパスしたあと、晴天とは行きませんが、この日にようやく決行することにしました。


同行はF氏。彼はLegoとPIC (Peripheral Interface Controller;マイコンです)で動く”Lego & PICおもちゃ”(失礼)を開発している趣味人ですが、自分で開発したクリックメトロノームを使い、自宅階段をトレーニングルームとして自身のフィジカルをパワーアップして今回の「愛知県民の森外周尾根踏破」に合流。
朝が早いといつもは約1.5時間弱を要する道のりも、ほぼ1時間強で到着できました。R257~R151 to North は朝夕そこそこ混むのです。特に今頃は第二東名の工事関係車両で田舎道といえどもそれなりに混みます。

愛知県民の森の駐車場に到着後すぐにキャンプ場を横切り、南斜面へとアタック。すぐに「不動の滝展望台」に到着。朝早い時点での新緑の眺望はなかなか得難いものがありますし、新芽のにおいも心地良い。その後、南尾根展望台、北尾根分岐の744mポイントには10:30前には到着。順調。


急傾斜の北尾根展望台についたころから雲があやしくなり、ちょうど北尾根から東尾根に入るころにポツポツと雨が落ちてきました。このまま雨が続くようならば東尾根の途中から下山しようと決断したのですが、東尾根展望台につくころには何とか持ち直してくれました。東尾根展望台を過ぎたあたりから、そこそこ疲れがたまり足取りが重くなります。5時間以上歩き通しなので無理もありませんが、F氏の方は「メトロノームトレーニング」の効果が著しいようで、軽い足取りで登ってました。
この東尾根はシャクナゲ尾根にはいるまで、結構な岩場の連続で高所恐怖症の人にはお勧め出来ません。

結果、ほぼ7.5時間の行程でした。水平移動距離は、GPSデータから12.32Km。
結構疲れましたが、3時には何とか戻れたので、モリトピアの「立ち寄り湯」に入って汗を流しスッキリとして帰路につくことができました。この「立ち寄り湯」は11:00~15:30までで、受付を15:00迄ということになってます。因みに¥400でした。(温泉ではありません)


6:30 自宅発
7:30 県民の森駐車場着  さすがにこの時間だと早い
7:35 同 出発
7:55 不動滝上展望台
8:30 南尾根展望台
10:40 北尾根分岐 (744mポイント)
11:30 北尾根展望台
12:40 東尾根展望台
15:00 県民の森駐車場着


尾根歩きですので、SUUNTOの高度ログからもわかるようにとにかく大小さまざまなピークを越えていきます。登り一方の通常の山登りなら一体どのくらい登ったことになるんだろう?とF氏から疑問が出ました。GPSデータのログがあるので、高度データの差分をとりその合計を出してみました。

累積登坂高度:2,303m
累積下降高度:2,262m

差が41mありますが、これは累積誤差と思われます。もともとGPSデータの垂直高度には何かしら弱点がありそうで、精度としてはまあこのくらいでしょう。何せ民間に開放されたフィルタがかかったシステムですので、軍用精度には遠く及ばないと想像できます。
感覚的には2,262m登ったということでは無いようで、すべてのデータの積算だけでは実体とは違うような気がします。1m/毎秒のような細かいアップダウンが100mの間に続いたとするとアップだけのデータからは100m登ったことになってしまいます。10秒以上連続して登りが続くとか、10m以上の登りとかの実体に即した積算が必要なのか?とはF氏の見解です。

最後に歩数計のデータです。
山歩きだけで25,000歩。よく歩いた!

2011年5月27日金曜日

八高山(832.2m)

2011/04/14(木): 八高山(832.2m)  w/ F氏・H氏

今回は静岡県中部を走っている「大井川鉄道」、通称「大鐡」を利用しJR金谷駅で大鐡に乗り換え、大井川沿いに福用駅まで行きます。陽気の良い季節の週末ともなると金谷発10時のSLに乗る家族連れで大賑わいです。季節にもよりますが一日に2~3往復程運転しているようです。山が目的の私たちはこれまで何度も来てますが、さすがに10時までは待てないので残念ながら乗ったことはありません。
この大井川鉄道はSLをイベント的な一時的な運転ではなく、蒸気機関車の「動態保存」目的に毎日運転されており結構好事家(乗り鉄)の間では有名です。またJRをはじめ全国の鉄道会社から払い下げられた車両を使っているのでこれまた実に多彩で懐かしい車両を見ることができます。
さて、福用駅の桜です。


福用駅の駅舎横にあるお店の人の話によると、もう100年以上は咲いているという古い大きな桜の木があり見事な桜の花を見ることが出来ました。この駅舎の中に、福用駅から八高山へのルート案内図がありますので参考にしてください。

福用駅から約2時間で馬王平と呼ばれる広場に到着します。いつもここで一息入れるのですが、今回は思わず息を飲んでしまいました。八高山に向けて山肌が一面木が切り倒されており、何で一気に伐採してしまったんだろうと未だに謎のままです。よく見るとある一部分だけ数本だけポツンと残されて一角があります。何故だろうと近づいてみると小さな石の祠が残されてました。おそらく「山の神」でしょう。土地の林業従事者がここの木を切り倒すことを拒んだんでしょうね、多分。


山頂の手前には「白光神社の奥の院」があります。名前が”八高”と”白光”で同じなのですが何故なのかは要調査です。更に15分ほど神社の奥をまいて登っていくと八高山の山頂に到着します。山頂はさほど広くはないですが南側と北側に展望が開いておりなかなかの長めです。冬場の晴れて澄んだ空気であれば富士山も望めます。

GPSログデータを見ると国土地理院の「ウォッちず」1/12,500地図上の登山道とずいぶんズレがあります。これは歩きながら時々GPSデータと手持ちの地図を比較してるのですが、その時から気になっていました。国土地理院も足で歩いた実測で地図を作製しているわけではないので致し方ありません。航空写真から当たりを付けて人間の目で補正しながらの作業だと聞いたことがあります。

それと、帰り道に選んだ分岐付近(地図上で557mポイント)で行きも帰り共に大きく軌跡がずれてますが、詳細にデータを精査するとGPS衛星が捕捉出来てないところがあります。557mポイントの山が影響しているのかな?と思われますが、山道では衛星を捕捉出来ない事はよくあります。

福用駅前を出発するときにGPS位置データを確認したときにも一寸違和感があったのですが、後でログを再確認してみると、地図上の福用駅はプラットホームの位置で、駅舎はもっと南に位置しているように思われます。もしかすると駅舎の位置が建て替え等で変わった可能性は否定できません。


SUUNTOの高度データログと、GPSログデータから起こした高度推移データを比較のため作ってみました。ご参考まで。

8:28 浜松駅発  金谷着 9:07
9:17 金谷発    福用着 9:39
9:45 福用駅出発
11:46 馬王平着
12:43 八高山山頂着
13:07 山頂発
13:45 馬王平着
14:06 分岐通過
15:00 福用駅着
15:33 福用駅発  金谷着 15:58
16:13 金谷発    浜松着 16:52

2011年5月26日木曜日

尉ケ峰~富幕山縦走Door to door ツアー

2010/10/26(火)尉ケ峰(433m)~富幕山(563.2m)縦走Door to door ツアー

前々から「Door to door」のウォーキング、「海抜0mからの山歩き」をテーマにチャンレンジしてきました。とはいえなかなかこの条件に合う目的地は少ないのですが、遠州地方で最もポピュラーなウォーキングコースの尉ケ峰(433m)、富幕山(563.2m)の縦走をご紹介します。テーマは「Door to door」ですので、玄関から歩いて出発し、勿論帰りも歩いて帰らなければなりません。さすがに全行程を徒歩という訳にはいかないので今回は遠州鉄道、天竜浜名湖鉄道、遠鉄バスを使い、それ以外を歩くことにします。

今回の8時間40分の全行程をSUUNTOの高度ログデータで俯瞰してみましょう。
http://www.suunto-japan.jp/


天竜浜名湖鉄道「浜名湖佐久米駅」から尉ケ峰~富幕山~奥山に至るルートログです。

 写真は尉ケ峰の頂上にあるイノシシ親子の前から浜名湖の遠景を望みます。この尉ケ峰の頂上直前には「シシおどし」という鎖場がありますがそれにちなんだ置物です。

この尉ケ峰からは浜名湖、浜松市中心街の全体を望むことができます。かすかに霞んではいますが「アクトタワー」をはっきりと確認することができます。

この日は秋晴れに恵まれ、富幕山の頂上にあるNTTのマイクロウェーブの中継タワーと青空が見事でした。

今回の全行程のログをGoogle Earth上に載せてみました。結構歩いていることが分かります。


  7:05 自宅出発
  7:40 遠州鉄道小松駅着(徒歩)
  7:44 小松駅発(電車)
  7:57 西鹿島駅着(電車)
  8:10 西鹿島駅発(天竜浜名湖線)
  8:49 浜名湖佐久米駅着
  8:52 同駅出発
  9:50 引佐峠
10:55 尉ケ峰山頂着
11:12 山頂出発
12:05 風越峠
13:12 富幕山頂着
14:15 奥山バス停着(遠鉄バス
14:21 奥山バス停発(遠鉄バス
14:49 百里園バス停着同駅発(徒歩)
15:45 自宅着(徒歩)


Door to door だと一般道も歩くのでとにかく歩数が確保できます。まぁよく歩いた。

私の本棚~山と地図・GPS

山と地図・GPSに関する書籍をリスト化しておきます

<山ガイド編>

「三遠南信(三河遠州南信州)の山歩き」
    三河・遠州・南信州の55のコース
    あつた勤労者山岳会 小谷哲治・中津川哲司著
    風媒社 刊  ¥1,505 + TAX  ISBN4-8331-0068-1

「静岡県の山」
    新・分県登山ガイド21
    山と渓谷社 刊  ¥1,500 + TAX  ISBN4-635-02321-4
「愛知県の山」

    新・分県登山ガイド22
    山と渓谷社 刊  ¥1,500 + TAX  ISBN4-635-02322-2


<地図編>

「カシミール3D」
    パーフェクトマスター編 CD-ROM 2枚組
    山と風景を楽しむ地図ナビゲータ
    杉本智彦 著 実業之日本社 刊 ¥2,600 + TAX ISBN4-408-00787-0

「地図の読み方」
    2万5000分の1入門講座
    平塚晶人 著 小学館 刊  ¥1,600 + TAX ISBN4-09-366111-1

「山岳地形と読図」
    山岳地形の見方と地図、コンパスを使ったナビゲーション
    ヤマケイ・テクニカルブック 登山技術全書8
    平塚晶人 著 山と渓谷社 刊  ¥1,800 + TAX ISBN4-635-04328-2


<GPS編>

「最新GPS活用術」
    ナビゲーションマイスターになる
    村越 真 編 山と渓谷社 刊  ¥1,700 + TAX ISBN4-635-15021-6

「GPSかんぺき」
    これでGPSは使いこなせる! CD-ROM付
    ハウツーGPSの完全版
    POUDER GUID編集部・監修 パウダーガイド社 刊
    ¥1,329 ISBN978-4-903275-10-9


<街道編>

「姫街道を歩く」
    浜松市文化財ブックレット2
    2009/3/27 発行
    浜松市生活文化部生涯学習課(文化財担当)
    
    

浜石岳(707.1m)

2011/01/26(水): 浜石岳(707.1m) w/ F氏、H氏

日本の大動脈の東海道は、静岡付近で非常に狭いところを通っているのをご存知でしょうか?台風シーズンには由比PA付近で東名高速に波がかぶって下り車線が通行止めになることもしばしばです。特にこの由比付近は海側に断崖がせり出しており、東名高速、新幹線は海中に打ち込んだコンクリートパイルに支えられた高架です。さらに、国道1号線、JR東海道線がひしめく日本の大動脈、いや日本の「頸動脈」状態で、非常に脆弱な状況と言わざるを得ません。原子力発電所の脆弱性が話題になっている今日この頃ですが、日本の東西をつなぐこの「頸動脈」にも対策の目が届いてほしいと思うのは私だけとはおもえないのですが。

さて、旧東海道はこの由比付近では断崖の上を通る細い旧道の町並みが残っており、「薩埵(さった)峠」は旧東海道でも指折りの難所とされていました。


次は、現在の薩埵峠から見た富士山です。

この写真も薩埵峠からのショットと思われます。薩埵峠には車で入れますし駐車場もありますので一度カメラを片手に出かけてはいかがでしょう。
この薩埵峠の北に浜石岳707.1mがありますが、晴れた日ならば、目の前に富士山が迫ってくるのがこの山の醍醐味なのです。過去何度もこの山から富士山を見ようとチャレンジしてきましたが、なかなか富士山は顔を見せてくれることなく、実に残念な結果が続いておりました。言うまでもなく空気の澄んだ冬のシーズンが狙い目なのですが、なかなか「日本晴れ」というのは望んでも簡単には手に入らないものですが、この日は直前にえいっ!と決め、ようやく日の目を見ました。
F氏、H氏同行。

この浜石岳のアプローチは、主なものではJR由比駅から旧東海道を南下し薩埵峠を経て由比町境界沿いに浜石岳を目指すルートか、あるいはJR由比駅からやや北上し「由比西山寺」経由「静清庵青少年野外活動センター」を経て頂上を目指すルートがあります。今回は薩埵峠を避け簡単な西山寺ルートとしました。このルートはミカン用の農道がずっと続いており、ほぼ頂上の直下まで車で入ることが出来るので、頂上には家族ハイキングの人たちもたまにはいます。この日JR由比駅前で出会った山 (Old?) ガール御一行様は、タクシー乗り場からご出発です。下山するときにもすれ違いましたが、前述の野外活動センターまで「お迎えタクシー」を2台連ねて下山して行かれました。おば様たちは重たそうな望遠を付けた高級一眼レフを携行されてました。わかるのかしらん?!

途中で撮影した富士ですが、すでに北からの湿った空気が富士山頂に当たり始めています。午後になれば曇りがちになることは想像に難くないので足が速まります。


予想通り山頂に着いた時には山頂に雲がかかってしまいました。出張で頻繁に新幹線で東海道を往復していた時には、いつでも富士山が見えるような気がしてたのですが、いざ自分でカメラに収めようとすると、完全な富士山の写真をおさえるのはそう簡単ではないことを知らされました。今できることは今やらないと!
下山してから由比漁港直売所に向かいました。ここは桜エビのシーズンには生の桜エビがおいてありそのままわさび醤油で食べるとうまい!但し、この日はシーズン前で桜エビは残念ながら生は無理で冷凍でした。春漁が3月末から6月上旬、秋漁が10月末から12月末と漁の期間は決まっているようです。
  http://www.jf-net.ne.jp/soyuikougyokyo/p_tyokubai.html

さて、今回のログです。総行程:6時間(登り3時間、下り2.5時間) 
* 地図はクリックすると大きくなります。右クリックで「対象をファイルに保存」でコピーできます。


いつもながら、標高が1,000m未満の山歩きですが、この浜石岳もそうですがアプローチがほぼ海抜0mからの登りですのでほぼ700mを登りきることになります。ほとんどが舗装された農林道を歩くのであまり好まない人もいますが、目前に富士が望める絶景ポイントはやはり魅力です。

 8:56 JR由比駅下車
 9:06 駅前出発
 9:25 コンビニにて昼食調達
11:00 野外センター分岐(登山道登り)
12:00 浜石岳山頂
12:30 下山開始
12:40 野外センターへの分岐(林道を下る)
13:00 野外センター通過
14:45 漁港直売所着
15:00 JR由比駅着
ご参考までにGPSデータからの高度データです。