2011年7月13日水曜日

富幕山(563.2m) 只木集落~富幕山~奥山

201178日(金)富幕山(563.2m)只木集落~富幕山~奥山 熱中症との戦い

なんだか無茶苦茶疲れました。一夜明けても疲れがとれない。
この計画は昨年10月にやった「尉ケ峰~富幕山 Door to doorツアー」の「第二弾」として三ケ日町只木集落から登り、富幕山~風越峠~尉ケ峰~気賀の国民宿舎に至るコースを走破する予定でした。「でした。」つまり完走していないということです。

前日から夜半にかけ西から東海地方では、梅雨の終わりを思わせる結構な雨が降り、明け方には上がるという予報でした。朝天候を見て暑くなりそうだとの判断、水を3.5Lを持って自宅を出発。「Door to door」がテーマですから、当然自宅から徒歩で遠州鉄道小松駅に向かいます。帰りは後述しますが、思いがけず天竜浜名湖線、遠州鉄道のルートではなくバスで金指街道沿いの「百里園前」からの帰路です。


右側の写真が天竜浜名湖線の1両のみのディーゼルカーです。同線の西鹿島駅ホームの隣は遠州鉄道通称赤電が待機中。(左側)


この天竜浜名湖線の駅はほとんどが無人駅ですが、一部レストラン等への業務の委託が行われているようで遠州一宮駅は「蕎麦屋」さんです。かなりレトロな感じで、昭和というより大正かもしれません。写真は三ケ日駅です。(ここは時間内有人駅です)


三ケ日から只木集落に向かう途中に「摩訶耶寺(まかやじ)」がありますが、その歴史は平安時代にさかのぼるようです。この近くには「浜名湖湖北五山」と称する平安時代から江戸時代につながる重要文化財の「初山宝林寺」、「龍潭寺」、「大本山方広寺」、「摩訶耶寺」、「大福寺」があります。これらの各寺院、南北朝時代の奥浜名湖の状況などについてはいずれ改めて取り上げて行きたいと思います。また、この三ケ日只木集落は「三ケ日原人」が発見発掘されたところで、今でこそひなびた山里と言った趣ですが、かなり古くから開けた要所であったことがうかがい知れます。


その一方で、2012年度に静岡県域(御殿場JC~三ケ日JC)の部分開通が予定されている第二東名高速道路の工事がこの集落付近で着々と行われており登山路からも作業の様子が良く見えます。

雨上がりの梅雨明け猛暑の中、只木からの登坂は発汗との戦い。ほとんどサウナ状態の高温
過飽和水蒸気の雰囲気の中、汗がとめどもなく流れます。愛知県の岩が多い地層とは異なり、ここ遠州地方の山々の多くは元々古い地層らしく、粘土質の堆積岩でもろく崩れた状態の山道が多いのです。富幕特に只木ルートの道はほとんど砕石状態で、未明までの雨水を含み濡れて滑ります。足元は歩きにくきことおびただし。更に、この只木ルートは沢沿いなので湿気でメガネが曇る程、とにかくサウナ状態です。この登山道にはこれら沢から上がってきた「沢ガニ」がゾロゾロと出てきます。踏みつぶさないようにこれも慎重に。


幡教寺遺跡付近にある東屋で一息入れて、シャツ、タオルなどを少しでも乾かす努力をしてみましたが無駄だったかも。なお、この幡教寺遺跡は前述の真言宗大福寺の前身で875年の清和天皇の時代の建立され300年以上存在したと言われていますが、ほとんどそれらしきものは見ることができません。国土地理院の地図には397mポイントとして記載されています。


あまりの発汗のせいか、富幕山頂に立った時にはほとんど食欲がありません。でもこのままでは体力が持たないのでとにかく持参のコンビニソバを食べることにしました。水は3.5L持っていったのですが、ここまでですでに1.5L消費。シャツ、パンツ、帽子、タオルは絞れるほどです。この富幕山の山頂には遠くから見てもよく見える2つのアンテナ塔があります。山頂近くがNTT無線中継所(左側)、一寸下がったところにあるのは中部電力無線中継所(右側)です。ここには一等三角点本点があります。一等にも補点と本点があるようですが、詳しくは「三角点」のページで。
 


結局、風越峠から尉ケ峰に向け一寸登ったところで、ついに断念。一般道で少々距離はあるものの平坦な道路なのでとにかく奥山に出ることを決断。約7Kmの炎天下の県道68号線でとにかく奥山まで。キジ亭で一息ついたものの、あまりの汗まみれで、奥山バス停近くの公衆トイレ前のベンチで予備の着替えをしてバスにて帰路につきました。
教訓!只木ルートは雨上がり直後は避けるべきです。



  6:45 自宅発 途中15分程「すき屋」で朝食、5分程コンビニ
 7:35 小松駅
 7:44 小松駅発
 7:57 西鹿島駅着 (小松~西鹿島 ¥230
 8:10 西鹿島駅発 天竜浜名湖線
 8:58 三ケ日駅着 (西鹿島~三ケ日 ¥660
 9:00 三ケ日駅出発
 9:22 三ケ日バス停前発
10:10 只木集落センター前
10:30 富幕山只木コース入口
11:28 幡教寺跡東屋到着
11:50 同出発
12:17 富幕山山頂着
12:37 同出発
13:26 風越峠着
13:41 風越峠~奥山に向け一般道下山開始
14:55 奥山キジ亭着
16:10 奥山バス停発
16:40 百里園バス停着 (奥山~百里園 ¥520
17:40 徒歩自宅着


2011年7月10日日曜日

西気賀~尉ケ峰(433m)

201172日(土) 西気賀~尉ケ峰(433m

例によってF氏、M氏、H氏の4人で出かけました。何せ梅雨の中休みの炎天下ですのでやや自重し、手軽な尉ケ峰を目指しました。いつもは天竜浜名湖線「浜名湖佐久米駅」からスタートするのですが、いつもと同じではつまらん!とのM氏の提案により「西気賀駅」からのアプローチとなりました。実際には浜松駅発8:30(土・日祝ダイヤ)西気賀8:57の遠州鉄道バス40系統「気賀・三ケ日行」を利用しました。私は、浜北区在住なのでこのバスに合流するために自宅から徒歩で約90分強(ほぼ1万歩)の行程追加で途中のバス停(今回は湖東東バス停)で合流です。

この行程で約1万歩です。


天竜浜名湖線「西気賀駅」のやや東、西気賀小学校前からスタートです。ここは旧姫街道(現在の姫街道とは違い「姫街道古道」)と一部接しています。この「姫街道古道」の旅は以前歩いたことがあるのですが、これはまた別途報告することにしましょう。このルートは案内板がずいぶんあるにはあるのですがほとんど意味をなしておりません。残念!

この西気賀からのルートは一般道に合流しすぐ西に向かい引佐峠を目指すのが姫街道古道ルートなのですが、今回選んだコースはそのまま北西の尾根から回り込むルートです。どうやらあまり歩く人がいないらしく、夏草が生い茂り山刀が欲しい程のルートでした。因みに同行のF氏は半ズボンだったのですが、途中ルートを失いた時に藪こぎを強いられ、後日毛虫か何かの毒虫に反応して痒みに襲われたようです。



いつもながら、炎天下とはいえ林の木々に囲まれて遠く浜名湖を見つつ風に吹かれていると暫し至福の時です。


288mポイントの先でいつもの見慣れた引佐峠からのルートと合流です。この日は気流が良いのか、尉ケ峰の山頂に到着したころハングライダーが多数飛んでました。この尉ケ峰のほぼ真西の417.3mポイントがハングライダー場になっていて休日の風の良い日には大勢のハングライダーが集まるようです。竜ヶ石山もなかなか良いハングライダー場のようです。


気賀の国民宿舎方向への下山途中に432.9mの三等三角点はありますが、肝心な尉ケ峰の頂上には三角点がありません。国土地理院の地図には山頂近傍に「433」の記述があります。私はこの433mを採用していいと思うのですが、山頂には2種類のグループが設置した「434m」「423.9m」の表示があります。どちらを信じていいのでしょう?

夕陽台と呼ばれるテーブルとベンチのあるところ(N 34°49’ 23.80”E 137°38’ 11.19”)でM氏持参の1) YCM製の高度計と2) SUUNTO X6 3) GPSロガーでの高度表示の比較をしてみました。1) 220m, 2) 263m, 3) 248m1), 2) は気圧補正型ですので、最初のキャリブレーションを同時にやってないのであまり意味はないのですが、まあ参考までということでご理解下さい。


この後「おもかる地蔵」を経て、国民宿舎へ。ここの立寄り湯(\500)で汗を流しお疲れ様でした。

 7:18 自宅発
 8:57 湖東東バス停 ここまで1時間半強ほぼ1万歩。
 9:12 同バス停発 (8:30 浜松駅発)
 9:27 西気賀バス停着
11:00 引佐峠からの道に合流
11:05 東屋着
11:25 東屋発
11:44 尉ケ峰山頂着
12:39 同山頂発
12:46 432.9m 三等三角点通過
14:03 奥浜名自然休養林の道路出会
14:21 おもかる地蔵
12:25 国民宿舎着
16:00 国民宿舎前バス停発
17:00 浜松駅着
17:35 とりむら着
19:37 第一通り駅発
19:57 西ヶ崎駅着

バス停まで1万歩で山歩き&その他で合計3万歩でした。


2011年6月18日土曜日

愛知県民の森外周尾根<逆コース>

2011/06/14(火):愛知県民の森外周尾根 <逆コース>
前にも報告したように「愛知県民の森外周尾根」の踏破を2011年の目標の一つにしていたのですが、この4月に一応の完成を見ました。ところが、同行のF氏が前回登山の道すがら、こう言いだしたのです。このコースの一番きつい上りである「北尾根」は「下る」のではなく、「登って」こそ完成と言えるのでは?とのややMがかった自虐的提案があり今回チャレンジに至りました。

前回の2011年4月の時計回りのコース(南尾根~西尾根~北尾根~東尾根)では全行程約7.5時間でしたが、今回は約15分程短縮し7時間15分で完成しました。このコースの一番のハイライトである「北尾根」を下るのか、登るのかは時間的に大きな違いだと思っていたのですがトータルでは意外に差が無かったことに驚いています。実際この「北尾根」の登りは喘ぎ喘ぎのかなりハードなものでしたので時間もそれなりに経過していると思ったのですが。もっとも同行F氏が励行している「メトロノームトレーニング法」が今回も功を奏しているらしく常に先行され後塵を拝してしまいました。この「メトロノームトレーニング法」についてはF氏のページでいずれレポートしてもらうようお願いしてみましょう。


愛知県民の森外周尾根逆コースの結果データです。
所要時間:    7時間15分31秒
水平移動距離: 12.812Km
沿面移動距離: 14.70Km
累積標高(+): 2,597m
累積標高(-): 2,612m
誤差:     -15m

この累積高度ですが、前回はそれぞれ(+):2,303m、(-):2,262m、誤差:+41m でしたが、同じコースですがこの差は登り負荷、傾斜の差ではないかと考えます。つまり「喘ぎ喘ぎ」「蛇行」ながらの登りではそれなりのロスが発生していると見るべきなのではというのが私の仮説です。

6:25 自宅出発
7:30 駐車場発(Aキャンプ場からシャクナゲ尾根を経て東尾根へ)
8:35 防火水槽16分岐通過
9:18 東尾根展望台
9:47 東尾根・北尾根分岐通過
10:00 シュートン沢分岐通過
10:46 北尾根展望台通過
10:56 大幸田峠
11:01 防火水槽8通過(これより北尾根にアタック)
11:47 北尾根分岐到着(744mポイント)
12:06 昼食後744mポイント出発
12:19 滝尾根分岐通過
13:08 西尾根・南尾根分岐通過
13:44 南尾根展望台
14:14 不動の滝展望台への分岐通過
14:44 駐車場到着

こうやって振り返ってみると、防火水槽8からの北尾根の登り50分弱はとにかくキツイ!正直喘ぎながらの登りです。やはりこの「北尾根」は登りと下りでは大違いだと思いました。写真も撮ってみましたが、立ちはだかる登りの感じがまったく写し撮れません。

どうやらここは県民の森の正規ルートではなく管理コースのようです。でも以前の荒れ放題の斜面ではなく登山ルートとしての設備はまだですが、手入れが入ったようで下草が刈られで木々も手が入ったように思われます。

この愛知県民の森外周尾根コースは、今回改めて感じましたが、高所恐怖症の人は多分無理です。(笑)特に東尾根と南尾根は私の好きな岩尾根歩きの連続です。一人で登っている時はそんなに感じなかったのですが、若干高所恐怖症気味のF氏の言ですが、私たちの山仲間のM氏とH氏は多分無理でしょう。多分。岩場で次の足場にポンと飛ぶのですが、前には何もないので「飛び込む感じ」がと言われると確かに!と思います。三河の明神山などではこういうところは当然「鎖場」でしょうが、ここはなにもありません。手で岩を掴んでアタック!

因みにここは北尾根に入ってすぐのところですが、とにかく岩場を登ってはすぐ下り、いくつもの偽ピークを越えて登り続けます。

この東尾根から西に進路を取りしばらく行くと、東三河の水瓶といわれる鳳来湖を望むことが出来ます。前回4月に尾根歩きをした時には、水面の際が薄茶色の地肌が見え明らかに貯水量が不足していることが見えました。今回は梅雨入り後とのこともありさすがに地肌は見えませんでしたがまだまだ貯水量が少ないことが読み取れます。このような状況は天竜川水系の水源に恵まれた浜松遠州地区とは比べるにはやや酷のような気もします。大井川水系の静岡中部も水不足には敏感です。

いつものように、GPSログの軌跡に少しポイント毎のメモを入れてみました。SUUNTOの高度計のログですが、モリトピアの駐車場を出発する時にスタートさせるのを忘れてしまい、気がついたのが東尾根展望台。途中からのチャートですがご参考まで。ついでながら万歩計の時間毎のデータを載せます。この万歩計は10分以上連続して歩いたのを「しっかり歩行」としてカウントしますが、山歩きではどうしても途中で足を止めてしまうのでオレンジ色の「しっかり歩行」のグラフが少なくなります。



この愛知県民の森にはガイド地図にも記載されていますが「防火水槽」という記載があちこちに出てきます。これは山火事防止のために天水をドラム缶にためる設備ですが、私たちハイカーにとっては、何番の防火水槽まであともう少しとか、とても良い目印になります。またK200, 300, 400 という風にポイント表示も整備されていて安心です。関係各位のご努力にこの場を借りてお礼を申し上げます。この愛知県民の森ガイド地図は若干モディファイしているらしく正確な地図ではなさそうですが、私が無理やり緯度経度の線を入れたものを参考までに示します。実際の地図とは若干正確さに欠けますが、GPSロガーを利用する時には参考になると思います。


F氏のGPS 機能付きの携帯電話 (Sharp社製 SH011)での「GPSロガー」(スポーツのジャンルにあるアプリです)によるGPSログでの結果地図を見ますと、何か所かで衛星を捕捉出来ずにデータが暴れているのが見えます。データが取れない場合には、前のデータで代用するとか補間するとか、あり得ないデータは棄却するとかアプリのソフトの書き方で何とかなると思うのですが。キャリアさん(AUですね)とメーカーさん(シャープさん)は是非改良のご検討をお願いします!

私は、どの程度の効果があるかは疑問ながら、少しでも衛星が補足しやすいように、リックなどの奥に入れないで、胸ポケットとかに入れるようにしてます。それでも山影に入ったりするエラーはどうしても避けれませんね。

かめの外部記憶」というブログにあった、ペットボトルキャップを三脚にするというアイデアを私もやってみました。  http://homepage.mac.com/kamenoseiji/index.html

 

1/4インチのネジを探すのが意外に大変でした。ネジ¥40、ワッシャー¥4x2枚、ナット¥4で合計¥55です。この「なんちゃって三脚」ですが、実際には水平な場所がなかなか無い山では残念ながらほとんど役に立ちません。テーブルなどの水平が取れている文明の渦中でしか使えません。ペットボトル利用ですから文明中のどっぷり文明。何かの本に書いてありましたが、人間の手が入っているところには必ず直線が目に入るそうです。未開の地に行くと必ずどこかが曲がってる。地平線、水平線も丸い。まぁとりあえず「なんちゃって三脚」を使って撮ってみました。


最近静岡県民の私たちはついつい静岡の山を忘れがちになりますが、私たちの心の山「富幕山」を遠く望むことが出来ました。久しぶりで富幕山と尉ケ峰に行ってみようかなぁ。遠州人の心の山、南尾根から見た「富幕山」の頂上です。マイクロウェーブ回線の中継でしょうか、アンテナが2本確認出来ました。

そうそう、今回「スポーツ酸素」を持って行ってみました。北斜面の登りでゼーゼーと呼吸が乱れがちの時に使ってみましたが「明らかな即効性」を実感出来るまでには至りませんでした。山用品も手掛けている「Iwatani」だし、酸素濃度95%以上とうたっているので間違いは無いとは思いますが、自宅に帰ってから「実験」をしてみました。ローソク等の裸火だとさすがに危険が予測されたので「お線香」を皿の上に載せ、周りに可燃物を排除し、この「スポーツ酸素」を点火した「お線香」に吹きかけてみました。「ポォッ!」と小さな炎が出ましたので、これは空気中の酸素濃度より明らかに濃度が高いことが証明されたことになります。因みに、商品名は「酸素缶」です。事件後、あらためて吸入すると心なしかスッキリするような気がしました。


2011年5月28日土曜日

宇連山への棚山からのアプローチ(裏宇連山)

2011/05/08(日): 宇連山(929m)への棚山からのアプローチ w/ F氏・H氏・M氏

久しぶりにF氏・H氏・M氏を交えた4人での宇連山(929m)です。今回は通常の愛知県民の森からのアプローチでは面白くないとの意見がありR257を長篠で県道32号線を経て鳳来寺山を右に見て海老川を北上、新城市川売 (かおれ) 集落を目指します。この川売は梅で有名なところです。
この川売集落を過ぎ林道棚山線に入るが一応舗装されているもののかなり荒れており、所々落石などもあり道路に散らばっているので注意しながら進む。林道終点はゲートが閉まってこの先車では進めない。荒れた作業小屋がありその手前に車5台ほどが駐車可能なスペースがある。


このゲート脇に、案内板があるがそこから棚山高原に向かう登山道を入っていく。かつではこの棚山高原にバンガロー村のようなものがあったのだろうがすべて荒れており崩壊寸前。


更に進むと鳳来寺山分岐の先に「瀬戸岩」がある。棚山高原の南西端が鋭い崖になっており、突き出した岩から玖老勢方向の集落が一望できる。鳳来寺山の「鷹打ち場」のような岩の突先であるが、ここも高所恐怖症の方々はご注意。


この瀬戸岩を過ぎ、進路を北東に取り宇連山を目指す。途中棚山山頂があるはずだが、760mポイントが棚山だと思うのだが、758mポイント付近に「ここが棚山山頂」のサインがあったりで判然としない。愛知県民の森からのアプローチの「棚山分岐」に近付くにつれ登りが急になっていく。宇連山頂はいつもの通りだが、下山は宇連山山頂の北側をぐるりと巻くような形で別ロートを下ったが、こちらはあっけないほど平坦な下り道でした。


9:13 ゲート前駐車場発
10:00 瀬戸岩
12:08 棚山分岐
12:26 宇連山山頂
12:52 山頂発
14:07 駐車場着
総経過時間4:55、水平移動距離 10.0Km

カシミール3Dの25,000分の1の地図で見るともう少し全体像がわかるでしょうか。


例によってSUUNTOとGPSのログデータから起こした、時刻対高度のグラフです。


最後に歩数計のデータです。

愛知県民の森外周尾根踏破!

2011/04/22(金): 愛知県民の森外周尾根踏破!  w/ F氏

以前のブログにも書きましたが、私は「愛知県民の森」をよく歩いております。何度も俳諧しているうちに、徐々にここの全貌が見えてきました。加えて、公園内に設置してある案内図、管理事務棟で配布しているガイドマップなどの情報収集が充実し、この「愛知県民の森」の外周尾根を踏破することを今年の目標のひとつにしてきました。実は、これまでも何度か途中ギブアップしてきたのですが、その大きな理由は「時間」です。外周踏破となると約7~8時間を要することになるので、季節によっては日没が迫り、タイムアップとなることが何度かありました。山の夕暮れは早いし、特に一人で山に入っている時には、午後の日が陰る頃は結構心細いものです。今回は春先の早朝から動き始めようと計画しておりましたが、いざ決行となると、なかなか天候に恵まれません。何度かのパスしたあと、晴天とは行きませんが、この日にようやく決行することにしました。


同行はF氏。彼はLegoとPIC (Peripheral Interface Controller;マイコンです)で動く”Lego & PICおもちゃ”(失礼)を開発している趣味人ですが、自分で開発したクリックメトロノームを使い、自宅階段をトレーニングルームとして自身のフィジカルをパワーアップして今回の「愛知県民の森外周尾根踏破」に合流。
朝が早いといつもは約1.5時間弱を要する道のりも、ほぼ1時間強で到着できました。R257~R151 to North は朝夕そこそこ混むのです。特に今頃は第二東名の工事関係車両で田舎道といえどもそれなりに混みます。

愛知県民の森の駐車場に到着後すぐにキャンプ場を横切り、南斜面へとアタック。すぐに「不動の滝展望台」に到着。朝早い時点での新緑の眺望はなかなか得難いものがありますし、新芽のにおいも心地良い。その後、南尾根展望台、北尾根分岐の744mポイントには10:30前には到着。順調。


急傾斜の北尾根展望台についたころから雲があやしくなり、ちょうど北尾根から東尾根に入るころにポツポツと雨が落ちてきました。このまま雨が続くようならば東尾根の途中から下山しようと決断したのですが、東尾根展望台につくころには何とか持ち直してくれました。東尾根展望台を過ぎたあたりから、そこそこ疲れがたまり足取りが重くなります。5時間以上歩き通しなので無理もありませんが、F氏の方は「メトロノームトレーニング」の効果が著しいようで、軽い足取りで登ってました。
この東尾根はシャクナゲ尾根にはいるまで、結構な岩場の連続で高所恐怖症の人にはお勧め出来ません。

結果、ほぼ7.5時間の行程でした。水平移動距離は、GPSデータから12.32Km。
結構疲れましたが、3時には何とか戻れたので、モリトピアの「立ち寄り湯」に入って汗を流しスッキリとして帰路につくことができました。この「立ち寄り湯」は11:00~15:30までで、受付を15:00迄ということになってます。因みに¥400でした。(温泉ではありません)


6:30 自宅発
7:30 県民の森駐車場着  さすがにこの時間だと早い
7:35 同 出発
7:55 不動滝上展望台
8:30 南尾根展望台
10:40 北尾根分岐 (744mポイント)
11:30 北尾根展望台
12:40 東尾根展望台
15:00 県民の森駐車場着


尾根歩きですので、SUUNTOの高度ログからもわかるようにとにかく大小さまざまなピークを越えていきます。登り一方の通常の山登りなら一体どのくらい登ったことになるんだろう?とF氏から疑問が出ました。GPSデータのログがあるので、高度データの差分をとりその合計を出してみました。

累積登坂高度:2,303m
累積下降高度:2,262m

差が41mありますが、これは累積誤差と思われます。もともとGPSデータの垂直高度には何かしら弱点がありそうで、精度としてはまあこのくらいでしょう。何せ民間に開放されたフィルタがかかったシステムですので、軍用精度には遠く及ばないと想像できます。
感覚的には2,262m登ったということでは無いようで、すべてのデータの積算だけでは実体とは違うような気がします。1m/毎秒のような細かいアップダウンが100mの間に続いたとするとアップだけのデータからは100m登ったことになってしまいます。10秒以上連続して登りが続くとか、10m以上の登りとかの実体に即した積算が必要なのか?とはF氏の見解です。

最後に歩数計のデータです。
山歩きだけで25,000歩。よく歩いた!